【概要】
業務用車両の運行管理を行うためのシステムです。各車両の活動状況の把握や、日々の安全管理・リスク管理を遠隔でスムーズに行うことができます。
車両管理システムは大きく2つの用途があります。
1つ目は、日常の車両走行を管理するため、日報や燃費を自動で作成・記録する機能です。
データ集計や日報作成等、デスクワークの負荷軽減にも大きく貢献します。
2つ目は、万が一の事故に備えるため、車両走行時の事故で傾きや衝撃を検知して非常発報する機能です。
走行中に落石や横転などの事故に遭遇すると自動で位置情報を無線発報します。
山間部やダム堰堤など危険な場所のパトロール業務があるような業種で利用頂いています。
1つ目は、日常の車両走行を管理するため、日報や燃費を自動で作成・記録する機能です。
データ集計や日報作成等、デスクワークの負荷軽減にも大きく貢献します。
2つ目は、万が一の事故に備えるため、車両走行時の事故で傾きや衝撃を検知して非常発報する機能です。
走行中に落石や横転などの事故に遭遇すると自動で位置情報を無線発報します。
山間部やダム堰堤など危険な場所のパトロール業務があるような業種で利用頂いています。
【システム構成例】
本システムの運用には「車載端末装置」と「車両管理システムソフトウエア」を使用し、車両と事業所間のデータ送信には無線通信を用います。
車両管理システムのさまざまな用途とメリット
【日常の安全保守に】
運転者に車両点検の遵守を促す(入力不備を知らせる)アラーム等、日常のリスク回避に役立つ機能を備えています。
【活動状況の把握に】
管理パソコンの地図表示で、各車両の位置や移動履歴を確認することができます。業務状態(走行中、作業中、休憩中、駐車中)も把握できますので、適切な休憩取得等、法令に基づいた就業管理にも役立ちます。
【緊急事態の検知と迅速な対応に】
車両に緊急通報スイッチを装備しており、また車載端末装置の加速度センサーやGPSにより事故や非常事態の可能性を検知した場合に自動で緊急発報します。事業所の管理パソコンでは緊急ブザーが鳴り、緊急発報した車両が表示されますので、迅速な対応が可能です。
【安全運転指導に】
急発進・急ブレーキを加速度センサーで検知し、自動集計します。運転者ごとの傾向を把握し、データに基づいた安全運転指導が可能です。
【管理業務の手間削減に】
車両から伝送された情報はすべて管理パソコンに記録されます。記録されたデータは、期間を指定して車両ごと、運転者ごとなどフィルタをかけて抽出することができ、帳票処理(日報・月報・年報の作成)も自動的に行うことができます。
【CO2削減目標の達成に】
燃費やCO2排出量なども自動で集計できますので、目標数値の達成や改善対策に活用することができます。
車載端末装置の概要と主な機能
車載端末装置は、車両側設備に使用する装置です。
「演算制御部」「GPSユニット」「加速度センサー」を具備し、車両の情報を自動で取得します。取得したデータは、車両の無線機、基地局無線装置、中継制御器を介して、事業所の管理パソコンへ送出します。
管理パソコン側では、あらかじめ設定した時間間隔(20分毎など)で自動的に車両位置などの情報を取得します。管理者が個別に車両情報を取得することも可能です。
運転者が操作する装置は「タッチパネル」と「緊急スイッチ」です。
運転者はあらかじめのルールに従い、始業時・業務中・終業時に各種の情報をタッチパネルから入力します。
緊急事態発生時には、緊急スイッチを押下し緊急発報します。
【通常時】
・無線サービスエリアを走行する車両の位置を検出
・走行距離や燃費、CO2排出量を自動的に計算
・急制動(急発進、急ブレーキ)を検出
その他、運転者がタッチパネルから入力した全情報を事業所の管理パソコンへ伝送します。
また、タッチパネルには、走行中エリアが「無線使用許可範囲」であるか「範囲外」であるかが表示されます。
・走行距離や燃費、CO2排出量を自動的に計算
・急制動(急発進、急ブレーキ)を検出
その他、運転者がタッチパネルから入力した全情報を事業所の管理パソコンへ伝送します。
また、タッチパネルには、走行中エリアが「無線使用許可範囲」であるか「範囲外」であるかが表示されます。
【緊急発報】
下記の場合に緊急発報します。
・乗車員が緊急スイッチを押下
・加速度センサーが車両の傾き45度以上を検出(事故発生と判断)
・加速度センサーが衝撃3G以上を検出(事故発生と判断)
・GPSが一定時間以上の停車を検出(一定時間連絡なく停車し続けた場合)
緊急発報中は、タッチパネルに「緊急」が表示されます。
・乗車員が緊急スイッチを押下
・加速度センサーが車両の傾き45度以上を検出(事故発生と判断)
・加速度センサーが衝撃3G以上を検出(事故発生と判断)
・GPSが一定時間以上の停車を検出(一定時間連絡なく停車し続けた場合)
緊急発報中は、タッチパネルに「緊急」が表示されます。
製品仕様(車載端末装置)
- ■環境条件
温度:−10℃〜+50℃
湿度:周辺温度35℃に置いて95%以下(結露しないこと)
■使用条件:連続使用
■寸法
本体:幅約165×奥行約185×高さ約35 mm(突起物、取付金具は含まず)
操作部:幅約117.5×奥行約24×高さ約93 mm(突起物、取付金具は含まず)
■重量:約3kg以下
■構造:レールマウント型
■消費電力
最大約45W以下
待機時(ACC OFF)3W以下
■電源電圧:DC+13.8V/DC+27.6V(動作電圧:DC+10V〜30V)
車両管理システムソフトウエアの概要と主な機能
車両管理システムの管理パソコンにインストールするソフトウエアです。
本ソフトウエアは車両から伝送されたデータを自動または手動で取得し、管理パソコンに記録します。
また、任意の設定での表示、集計、帳票処理を行います。
また、任意の設定での表示、集計、帳票処理を行います。
【表示】
データ取得した車両の位置などを地図上に表示する地図表示をメインとして、サイドに車両一覧表示、選択車両の詳細表示、及び操作メニューを表示します。
一覧表示から車両を選択して、地図上で現在地の拡大表示や当日の移動履歴を確認することも可能です。
車両からの緊急発報受信時は、発報した車両が赤字表示となり、ブザーが鳴ります。
【集計・出力】
「集計」画面では、各種データの集計からレポート作成まで、任意の設定で自動的に処理することができます。
期間を設定して集計後印刷すると日報ができあがり、期間を設定して車両別または運転者別で集計後印刷すると月報・年報ができあがります。
期間を設定して集計後印刷すると日報ができあがり、期間を設定して車両別または運転者別で集計後印刷すると月報・年報ができあがります。
また集計画面の履歴一覧から車両を選択して移動履歴等を表示させることも可能です。
その他の操作メニューでは、地図表示の設定、位置情報更新、車両の緊急状態解除、メンテナンスが行えます。
生活インフラ分野で活躍する大日電子の車両管理システム
大日電子の車両管理システムは、耐災害性等の観点から無線通信を広く利用している電気・水道などの生活インフラ分野(設備の保守・修理等を行う業務車両の管理)にてご活用いただいております。
無線機器メーカーである大日電子では、トータル的な無線システムのご提案も可能ですので、ぜひご相談ください。