本装置は、ダム管理事務所から「ダムテレメーター・放流警報システム」各種装置の制御や監視をするための操作卓です。
操作卓を親局(ダムテレメーター監視装置、放流警報制御監視局)に接続し、親局を介して子局(ダムテレメーター観測装置、ダム放流警報装置)を操作し、音声通話、放流警報局へのマイク放送、手動制御などを行います。
- 操作卓は、パソコンタイプ、デスクタイプの製作が可能です。
- 操作卓の機能はユーザー様の仕様に合わせてカスタマイズが可能です。
パソコンタイプ

標準機能
① 制御モード選択機能
個別or全局を選択する機能です。
② 制御項目選択機能
サイレン吹鳴、マイク放送、アナウンス放送等の制御項目選択機能です。
③ 水系図表示機能
水系図にて制御中、正常、異常等がわかる機能です。
④ 状態表示機能
有線警報装置や警報子局の制御中局、吹鳴中、異常局等がわかる機能です。
⑤ 詳細状態表示機能
個別局の詳細状態表示がわかる機能です。
⑥ 操作記録印刷機能
操作記録(異常情報、状態監視)を印刷できる機能です。
操作画面の一例


デスクタイプ

標準機能
① 電源制御
端子盤のサーキットプロテクタで本装置をON/OFFできます。
② 打合せ通話
本装置の操作盤から有線・無線警報装置及びテレメーター観測装置との通話を行います。
③ 警報局の制御方式の選択
順次制御:全警報局をタイマー設定時間に従い、予め定められた順序で制御する方式です。
一斉制御:全警報局を一斉に制御する方式です。
全局制御:局間タイマーを設けず、全警報局を予め定められた順序で制御する方式です。
個別制御:任意に選択された警報局1局のみを手動制御する方式です。
④ 警報局の制御項目の選択
サイレン/擬似音吹鳴:警報局に予め定められた吹鳴パターンによるサイレンまたは擬似音吹鳴を行います。
マイク放送:本装置のハンドセットから音声を送話することにより警報局で拡声放送を行います。
マイク放送停止:マイク放送を停止する制御を行います。
アナウンス放送:放流警報装置に録音されている音声により放送を行います。
組合せ制御:放流警報装置にて設定された制御の組合せで警報局を制御します。
例)アナウンス(事前) - 擬似音吹鳴 - アナウンス(事後)
点検:警報局が放送可能な状態にあるかを点検します。
強制停止:警報局に行っている全制御を直ちに停止します。
⑤ 起動受付/起動(警報)
警報局制御方式と制御項目を選択し、起動を押すことで制御が実行されます。
⑥ 復帰(警報)
選択状態の警報局制御方式及び、制御項目を解除し、初期状態に戻ります。
⑦ 順次解除
制御中の順次制御を個別に解除できます。
⑧ 一斉停止
全ての警報局への制御を停止します。
⑨ 確認復帰
警報局の状態表示:正常表示(緑)/異常表示(赤)が消灯します。また、警報局状態表示も全て消灯します。
⑩ 夜間減音中
夜間時に放送音を小さくして放送します。
⑪ 警報局状態
警報局状態表示の表示設定で警報局番号を選択すると、選択された局の警報局状態(局情報、サイレン情報、アンプ情報、スピーカ情報、現在情報)が表示されます。
⑫ 観測時間間隔
テレメーターの観測間隔が設定されます。
⑬ 起動受付/起動(テレメーター)
テレメーターの手動観測動作を起動し、観測装置から観測データの取得を行います。観測終了時に監視制御装置に接続されているプリンターに結果が印字されます。
⑭ 復帰(テレメーター)
テレメーターの観測動作を停止します。手動観測時、自動観測時共に停止することができます。
⑮ 受信異常
テレメーターの観測後に異常があった場合、受信異常表示(赤色LED)が点灯し、ブザーが鳴動します。
⑯ 手動禁止
テレメーターが自動観測を行う1分前になると手動禁止(橙色LED)が点灯し、警報局制御や打合せ通話を禁止状態にします。
⑰ 無線機情報
放流警報装置に実装されている無線機の状態を表示します。
⑱ 装置異常
放流警報装置またはテレメーター観測監視制御装置との通信が異常時に点灯します。
⑲ ブザー入/ブザー切(警報/テレメーター)
本スイッチを押下すると、本スイッチのブザー切表示(赤色LED)が点灯し、ブザーが鳴動しないようにします。
再度スイッチを押下するとブザー入表示(緑色LED)が点灯し、異常発生時にブザーが鳴動するようになります。
製品仕様
寸法 | W630mm × H1050mm × D1000mm ※装置仕様によって異なります |
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環境条件 | 温度:-5℃~+40℃ 湿度:35℃において湿度95%以下(結露しないこと) |
規格 |
【ダム放流警報装置インターフェース】
【テレメーター観測装置インターフェース】
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その他 | 24時間連続運転 |