本装置は、端末間で音声及び接点情報をデジタルデータへ変更し、IPネットワーク経由で送受信する装置です。対向で設置し、使用します。
伝送する周波数帯域は300Hz~3400Hzに対応し、音声接続はメタル回線2線式/4線式/8線式に対応しています。
IP変換装置は「単体型」と「集合型」の2タイプがあります。
単体型はIP変換基板1枚を実装した据え置き型、集合型はIP変換基板10枚を実装した19インチラック収容型です。
単体型はIP変換基板1枚を実装した据え置き型、集合型はIP変換基板10枚を実装した19インチラック収容型です。
単体型(据え置き型)
集合型(19インチラック収納型)
3つの特徴
⼤⽇電⼦のIP変換装置には3つの特徴があります。
特徴① n:n通信の実現!
システム構成をn:n構成にすることができます。
1つの装置あたり最大31対向(31アドレス)の接続先を設定することができます。
同一の情報(音声及び接点)を同時に31対向に即時伝送することができます。
移動無線での事例で、遠隔制御器で通話した音が同時に複数の基地局へ伝達されえるイメージ図です。
(オレンジの矢印は音声データイメージ)
(オレンジの矢印は音声データイメージ)
特徴② ネットワークの二重化に対応!
ネットワークを二重化しシステムを構成できます。
常時、2つのネットワークに対して通信を行っており、一方のネットワークが切断されても、自動的にもう一方のネットワークで通信を行うことができます。
また、ネットワークが切断されると回線断のアラーム接点を出力します。
ネットワークがA系統とB系統とあります。常時2つのネットワーク経由で通信しているため、片方の回線が切れても通信が途切れません。
特徴③ 接点情報の伝送が可能!
IP変換装置に接点情報を取り込むことで、IPネットワークを経由して接点情報を伝送することができます。
音声伝送に加え、遠隔地の故障情報をIPネットワーク経由で収集することができます。
移動無線での導⼊事例について
移動無線システムは遠隔制御器で基地局を操作し、移動局(車載局・携帯局)と音声通話するシステムです。
基地局と遠隔制御器間の音声回線はメタルで接続していましたが、IP変換装置を使用することによりIP回線で接続できます。
IP回線が普及したこともあり、老朽化したメタル回線からIP回線へ変更する事例も多くあります。
基地局と遠隔制御器間の音声回線はメタルで接続していましたが、IP変換装置を使用することによりIP回線で接続できます。
IP回線が普及したこともあり、老朽化したメタル回線からIP回線へ変更する事例も多くあります。
大日電子のIP変換装置は音声周波数帯域(300~3400Hz)に対応しており、無線機器にIP変換基板を組み込んだ実装型と別置きの単体形との両方に対応しています。
製品仕様
IP 変換装置
寸法 | 単体型:W250mm×H43.5 mm×D300 mm 集合型:W480 mm×H249 mm×D400 mm |
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構造 | 単体型:据え置き型 集合型:19インチラック取付 |
電源 | 各種対応可能 DC48V、DC24V、DC13.8V、DC110V、AC100V、AC200V |
環境条件 | 温度:−10℃〜+50℃ 湿度:周辺温度35℃に置いて95%以下(結露しないこと) |
通信量 | 1対向あたり100kbps |
音声レベル | -10dBm/600Ω レベル調整範囲 0~-20dBm |
LANインターフェース | ネットワーク種別:10BASE-T、100BASE-TX 通信プロトコル:UDP/IP、TCP/IP |
「関⻄ものづくり新撰」選定の実績
弊社のIP変換装置「スプロテグK」シリーズが「関⻄ものづくり新撰2014」にて選定されています。
※当ページでご紹介しているIP変換装置とは⼀部仕様等が異なります。
以下のリンク先は、経済産業省 近畿経済産業局ホームページです。
「関西ものづくり新撰」とは
「関西ものづくり新撰」選定製品・技術等一覧
「関西ものづくり新撰2014」選定製品:スプロテグK