【IP型子制御器(IP型遠隔制御器)】
IP型子制御器(IP型遠隔制御器)は、IP型基地局無線装置を遠隔制御し、移動局と通信するためのIP回線用デスクトップコンソールです。IP変換基板を実装しており、LANインターフェースを有し、IPでの通信ができます。IP変換装置等を別途設置する必要がありませんので、設置場所を有効利用できます。1台のIP型子制御器で最大8台のIP型基地局無線電話装置を制御することができます(単信方式及び複信方式が可能)。IP通信でLANにパケットの受信がない場合、〔回線異常〕LEDが点灯するアラーム機能も搭載されています。
【IP化するメリット・特徴】
特徴1.最大32か所の接続が可能
・基地局、遠隔制御器などネットワーク内に最大32か所の装置が接続可能です。
・回線を制御する為のサーバは不要です。
・1回線あたりのパケットサイズは、93.6kbpsの帯域が必要です。
※n台のスプロテグでシステムを構築する場合、93.6kbps×(n-1)の帯域が必要となります。
※無音時のパケットサイズは、29.6kbps
特徴2.回線制御装置が不要でコストダウン
・実装されているIP基板だけで、回線制御装置の役割をしますので、機器費や機器運用費などが必要なくなりコストダウンになります。
特徴3.保守が容易で安心
・オプションの監視制御装置を利用することにより、どのスプロテグのどの部分に障害が起きているのかを監視することが可能です。
・ネットワークからWEBブラウザにより遠隔設定が可能です。
特徴4.遠隔地や無人箇所でも監視制御装置での監視が可能
・オプションの監視制御装置を利用することにより、どこで障害が起きているのかを監視することが可能です。
【製品仕様】
・8方路タイプ
・入力電源:AC100V、AC200V、DC+13.8V、DC-24V、DC-48V
・形態:卓上型
・外形寸法:幅310mm、奥行265mm、高127mm
・LANインタフェース
①ネットワーク種別:10BASE-T/100BASE-TX
②通信プロトコル:UDP/IP
・スケルチ操作
・モニタスイッチ
・受信局選局1~8
・着信表示1~8
・スピーカー停止制御(移動局との通話中、他リモコンのスピーカからの回り込みを防止するため、送信中に他のリモコンからスピーカ停止制御を行います。また、他のリモコンからスピーカ停止制御を受けると、スピーカ出力を停止します)
・運転中表示(IPの通信基板が通信可能状態であるときに点灯)
・A系/B系異常表示
IP通信でA系LANにパケットの受信がない場合、[A系異常]LEDが、B系LANにパケットの受信がない場合、[B系異常]LEDがそれぞれ点灯します。なお、A系、B系とも異常になると基地局との通信ができません)
・外部機器との接続:外部接続コネクタ36ピン
・ネットワークスイッチとの接続:モジュラープラグRJ-45
・消費電力AC100V時、最大40W以下
・音声インタフェース
・ハンドセット部
①使用線数 4W(変調入力、受信出力、プレス制御、COM)
②変調入力 -50dBm±5dBm/600Ω 不平衡
③受信出力 -10dBm±3dBm/600Ω 不平衡
④プレス制御 プレストーク時アースメイク送り
・スピーカ出力
①出力 0.5W
②歪率 5%以下(0.5W時)
③インピーダンス 8Ω 不平衡
・外部制御インターフェース
接点入力 連続ループ接点受け
接点出力 連続ループ接点渡し
・環境条件
温 度: -10℃ ~ +50℃
湿 度: 35℃、95%(結露しないこと)
使用定格: 24時間連続