車載型無線機（FM移動無線装置）

本装置は、車に取り付けて使用する業務用の車載型無線電話装置です。
大日電子ではアナログ60MHz/150 MHz /400 MHz帯に対応する装置を製作しており、いずれも複数の周波数チャンネル（最大16波）を設定することができます。

通信の操作は至ってシンプルです。ハンドマイクのプレストークボタンを押している間は送信状態、離すと受信状態となり、受信時は操作不要で相手側の音声が聞こえます。受信音量やノイズスケルチも、つまみを回すだけの簡単操作で調節可能です。
また、筐体は車載環境に適応する耐振動・耐衝撃性に優れた造りとなっています。

業務用の車載型無線機には、移動体通信として一般に普及している携帯電話とは異なるメリットがあります。

それぞれ、下記にてご説明いたします。

車載型無線機の最大のメリットは、遠隔地にいる複数人への一斉通信ができる点です。緊急の指示連絡もボタン一つで対象者全員に同時に伝達することができ、携帯電話による個々への連絡に比べると伝達効率が大幅にアップします。

災害時には電話回線の混雑や通信規制などにより電話がつながりにくくなる場合がありますが、業務用無線は電話回線に依存しないため災害時もつながりやすく、特に消防・市町村防災などの防災分野では必要不可欠な通信手段となっています。

また、携帯電話の通信圏外でも通話できるため、山間部の施設でも活用されています。特に、大日電子では山間部で通りやすい60MHz帯の車載型無線機も製作していることから、ダム施設など60MHz帯の無線装置をお使いのお客様から多く引き合いをいただいております。

車載型無線機の使用にあたっては国への電波利用料の納付が必要となりますが、携帯電話のような通話料・通信料はかからず、年間の運用費を安く抑えることができます。

以上のように業務効率およびコストパフォーマンスの向上に寄与する車載型無線機は、その有用性が広く認知されてきており、さまざまな分野での活用が進んでいます。
バスや物流などの運輸管理はもとより、大規模な工場施設、大型テーマパークやキャンプ場などの野外施設、観光地などにおける広域の巡回警備や指示連絡といった用途にも適しています。

導入をご検討の際は、ぜひ大日電子へお声がけください。規模や用途に応じて最適なシステムをご提案いたします。